第4回高知学芸高校中部支部同窓会の総会開催報告

2016(平成28)11月19日(土)藤墳富弥


 高知学芸高校中部支部同窓会の第4回総会は2016(平成28)年11月19日(土)午後、名古屋市千種区覚王山通のホテル「ルブラ王山」で開催しました。
同窓会本部から西川博行会長、学校から寺尾幹夫教頭ら計6人の来賓を迎え、会務報告や会計報告・承認などの議事のあと、母校愛に満ちたスライドショーや歓談・交歓のひとときを持ちました。

 総会は午後4時半から開会。
西川会長は同窓生たちがさまざまな分野で活躍していることに触れ、2014年に物理学の学術賞とされる仁科記念賞を受賞した松田祐司さん(19期生)を紹介。「学芸時代から天才、秀才と言われたような卒業生が、素晴らしい実績を重ねているのは嬉しい」と話しました。
同窓会の会員名簿によると、松田さんは東大大学院を経て、京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻へと進まれています。
 寺尾教頭は、「卒業生が2万人に達し、来年春には創立60周年を迎える。現在の学生たちも頑張っている」とし、今春の受験結果の報告のほか、吹奏楽部やバドミントン部などの活躍や姉妹校提携をしたオーストラリアの高校との交流を紹介。南海地震に備えた校舎の防震対策や、生徒の避難対策にも力を入れている、と話しました。

中部支部を代表して、私(藤墳)からは「創立60周年を迎える高知学芸は、名実ともに『伝統校』の仲間入りをしたと思う。一期生は75歳。「学芸3世代」も出ている。この夏母校を訪ねて生徒たちと交わした短いやりとりや何冊かの卒業アルバムを見て、建学の精神である「生徒のための学校」もきちんと受け継がれていると強く感じた。卒業生の母校に対する誇りも十分だ。同窓会活動もそうした思いで運営していきたい」と挨拶しました。

懇親会のアトラクションは、まず「にいはりのうた」と題するスライドショー。
1957年に開校。60年には大ヒット曲「南国土佐をあとにして」に送られて東京・大阪へと旅立った1期生時代から創立60周年を前にした現在までを、会員が大切にしてきた卒業アルバムの写真をもとに振り返りました。
まずプレハブからコンクリートへ、そして耐震校舎へと変遷した学び舎。ついていけるかと悩んだ授業風景、勉強よりも楽しかった部活動。先生も参加したマラソン大会や、一時は途絶えながら生徒会の要望で復活した体育祭、春と秋の2回もあったクラスマッチ、と続きました。

2年に1度の2月の如月祭。模擬店やライブ、コスプレも飛び出し、めいっぱい楽しむ写真に「もう一度、学芸の生徒に戻りたい」と思った方も多いでしょう。
朝倉の夜空を染めたファイヤーストームを囲んで踊るモノクロ写真は、黎明期の思い出です。

校内にある賞杯や賞状の展示コーナーの写真からは、強豪校に果敢に挑んだインターハイや文化系の各種大会でも「学芸あり」の結果を残していることが分かりました。
一方で、学校史の最も悲痛なページとなった「上海列車事故」。笑顔いっぱいの表情で写真に収まった事故直前の生徒たち、友人の遺影を胸にした級友や部活仲間たちの姿を織り交ぜ、犠牲になった先生と27人の生徒への祈りを込めて振り返りました。

卒業アルバムには、それぞれの時代の10大ニュースなど国内外のトピックスも添えてあります。人類初の宇宙遊泳、大阪万博、瀬戸大橋の開通、土佐湾台風の被害などです。
日中友好平和条約締結のきっかけともなった名古屋でのピンポン外交、愛知万博、幻となった名古屋五輪(88年・実際はソウル五輪に)などにも触れて、過ぎし歳月を回想。
最後は、県体で優勝を決めて跳び上がるチームや、オーストラリアの高校との交流、アゼルバイジャンでの国際化学オリンピックで銀メダルを獲得した後輩たちのスライドで締めくくりました。

制作に当たった藤墳のパソコン能力はいまひとつ。動画やBGMなどは入らない「元祖スライドショー」でした。膨大な写真で埋まるアルバムから選んだわずか130枚ほどで60年の歴史と思い出を振り返るのは、多少無理があったかもしれません。
しかし、久禮田恵資さん(45期)ら若手の応援や、それぞれのコメントに時代背景や高知・名古屋のデータなどを入れるなどで、親子以上の年齢差がある同窓会員も共有できたのではないかと思います。

談笑と飲食を鋏み、再び卒業アルバムからの顔写真や寄せ書きなどをスライドにして、みんなで当てっこする「この子はだ〜れ」のアトラクションも。歳月はこんなにも顔を変えてしまうのか。寄せ書きに書いた夢と現実には、赤面するばかり。会場は和やかな笑いに包まれました。

ざっと3時間。テーブル席をあちこち行き交い、酒を酌み交わして談笑する風景はいつもの通り。
来年も元気で再開することを誓い合い、「学芸讃歌」の合唱で締めくくりました。
 ※2017年のカレンダーには、11月の第3土曜日(11月18日)の欄に「まる印」と「学芸中部支部同窓会」の記入をお願いします。
 



中部支部総会



藤墳富弥中部支部長挨拶
西川博行同窓会会長挨拶



総会の様子
寺尾幹夫教頭先生挨拶



M田龍太郎同窓会副会長の乾杯で懇親会スタート
先輩後輩の懇親中



先輩後輩の懇親中
同期生の懇親中



先輩後輩の懇親中
寺尾先生、西川会長らと



最初のスライドショー
先輩後輩の懇親中



寺尾先生と
森下 表先生、蒲原宜彦先生と教え子の45期生



同期生です。若い?
1期生!同期生です!



先輩と後輩の懇親中
スライドショー2 この少女は誰かな?



スライドショー2 この学生は誰かな?
西川会長と



森下先生と
最後はコーラス部OGの指導で「学芸讃歌」



全員で輪になって「学芸讃歌」大合唱!
「学芸讃歌」大合唱中!



「学芸讃歌」大合唱中!
2次会スタート



2次会中!



2次会場前にて
2次会終了